脱管理主義のリーダーシップ

Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2007年 09月号

今日郵送されて来たHBRは,
会社で起こる出来事といろんな意味で関係が深く
おもしろかった.



■「分散型リーダーシップ」のすすめ 完全なるリーダーはいらない
はなかなか興味深い.

ITにより,情報の流れ方が変わったことで,組織がかつてほど硬直したものではなく,
コラボレーションが前面に押し出されてきた,とあり,

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課題は多岐にわたり,複雑さは拡大する一方で,
一人の人間が先頭に立って,すべてを切り盛りできるような状態ではなくなってきている.
多くの経営者が完全主義者と化し,自らを疲弊させるだけでなく,その過程で
企業にもダメージを与えている

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とある.


赤字続きの会社の経営者は,疲弊してそうだし,企業にもダメージを与えている
だからこそ赤字続きなのか?
とか考えてしまう.


そうそう,この記事は,
フューチャー・オブ・ワーク のトーマス W. マローンが書いている.

フューチャー・オブ・ワーク (Harvard business school press)

フューチャー・オブ・ワーク (Harvard business school press)


いまの会社では,どういう役割分担で課題を解決したり,意思決定にいたっているのかなぁ.
以前本部長(役員)にきいたことがあるんだが,
役員同士では,相談は一切ないんだそうな...
 ↑これ問題だよなぁ...役員が事業部間で相談しないとだれがBirdViewで思想するんだよ...と思う

HBRには,このような企業に対する処方箋めいた記事もあったなぁ.そういえば.



■偉大なるリーダーの思考法
よりよい社会を実現しようと意欲的に挑戦するためには,
インテグレーティブ・シンキング.
現状をありのまま受け入れる(ありきたりな選択肢でも妥協する)ことを願うのが,
ロジカル・シンキングだそうで.
ココを読むとなるほど〜と思う.


ロジカル・シンキングを踏まえて,インテグレーティブ・シンキングになるんでしょうけど.


まあ,そんなわけで,担当がリクエストした雑誌購読に対する回答を

インテグレーティブ・シンキングで回答するとどうなるんだ?!

なんて,上司に問うてみたいところ.

ま,読んでなさそうだけど...



■「できる社員」は包容力で管理する
では,森先生と森先生の部下の方達を思い出し,

技術者のためのマネジメント入門―生きたMOTのすべて

技術者のためのマネジメント入門―生きたMOTのすべて



■「自分らしさ」のリーダーシップ
では,常盤先生がMOTで何度も言ってくれたことと同じだった.


反経営学の経営

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結果をだしてるリーダーは,わかっているってことなんだなぁ...


#結果を出せてないリーダーはわかってないってことになるのか?



ま,そんなわけで,
エグゼクティブだけでなく,部下を抱える中堅どころにも読んで,考えて欲しいし,
部下はいなくても,自分のために,自分自身に問いかけるといんじゃないかと思う.

脱管理主義のリーダーシップは,ひさびさにヒット!




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