海部美知さんのブログ:「あなたに会えてよかった」と「パラダイス鎖国」


海部美知さんのブログ「あなたに会えてよかった
をよんで,8年前のシャルルドゴール空港を思い出した.


チェックインしたあとに
機体の準備がーーとかって1時間以上
待たされてたときに
気を紛らわすかのごとく話しかけてくれたおじさんが
いましたね〜.そういえば.


日本にも行ったことあるよーとか,
Diorに勤めていたとか言ってたかな〜.


おもに夫が話していたので会話の記憶薄し.


だが,NOKIAのバナナ型携帯(マトリックスキアヌ・リーブスがもっていたやつ)
を持っていたことはキッパリ記憶にある.
ずうずうしくも触らせてもらった.


とげとげした時間を
旅の楽しみに変えてくれたおじさん.
「ありがとう」
なのである.


そのおじさんは,
ウィーンに着いて
アテンダントのお姉さんに先導されて
すごい勢いでダッシュしていきました〜.もちょっと話したかったんだけどなぁ〜.


ほんのすこしの時間話して,いい旅の思い出をつくってくれた
あのおじさん元気かなぁ〜
と海部さんのBLOGで思い出したのでした.
というわけで,海部さんにも「ありがとう」.




で,海部さんの「パラダイス鎖国」はどうだったのかというと
うまいこと今の日本経済を表現していて面白かった.


ちなみに,3点セットで読む人が多いというこの3冊の読み終えた順番は,
中島 聡氏の「おもてなしの経営学」
梅田 望夫氏の「ウェブ時代 5つの定理
海部 美知氏の「パラダイス鎖国
でした.



社会システムの「議論の分かれない部分」だけにエネルギーを集中している
っていういいまわしは、おぉ〜っ.なるほど〜っ.でした.


新しい状況に対応して変化できる体質(*1)  <-ダーウィン種の起源と言いたいことは同じ
が今の日本で求められているのは,
MOTでも,もちろん学んだけど, <-IT系の分野ではずいぶん前から実感していることではある
これを普通の人にもわかりやすく説明していると思う.


多くの普通の人が(*1)の必要性を感じないことには
日本はかわらないだろうなぁ...とも思う.そのためにも大勢の人に読んでもらいたい.



最もこの本で気に入ったのは
プチ変人のフレーズで,
ちょっとかわってるのはマイナスイメージだった日本で
ユニークなほうがいいんじゃない
といってくれたってのは,かなりうれしい.(<-拡大解釈含む)



理系女子は,どっちかっていうと少数派ゆえにそれだけでプチ変人とみられがち...
30後半で企業にのこって普通に仕事してると
プチ変人とみられる確率はかなり上がる.ま,実際にユニークだったりするわけですが...
#海部さんの本では,もっとすごい人のことをプチ変人と呼んでいる.



普通の企業(ベンチャー企業はしらないのでのぞく)では,男子はかなり温厚で保守派な感じが多い.
#こうじゃないと組織のヒエラルキをあがっていけないようにみえる(上司に気に入られないと評価はあがらない)
女子は社会のしがらみみたいのを企業に就職したあとしか感じないけど
男子は子供の頃から感じているんだろうか?
とかMOTの女子で話したことがあったなぁ...


しがらみが少ない分自由なわけで,
いってはいけないこと(保守派は絶対口にださないこと)
を言っちゃったりもするのよねぇ...


あんなこんなもふくめて
多様化万歳,プチ変人万歳
みたいな感じが,わ〜い♪な本である.



上司に,なぜはいとだけいえなかったんだ!?
あ〜また,よけいなこといっちゃったかも〜
と反省しているあなた(女子)これ読んで元気になろうよ♪な本である.





パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)

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海部さんインタビューのPodcast配信はここで.


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